コロナワクチンのスポットバイトの内容や待遇について説明をします。
ワクチン接種バイトの概要
現在は時給1~2万円が相場となっています。直前期で医師が不足している場合は2万円を超えることもあります。しかしながらコロナワクチン接種は今後の需要低下に伴い、時給は徐々に下がっていくことが予想されます。
最近では大規模接種会場や職域接種以外にも医師会所属の診療所、クリニックでの接種件数が増えており、スポット募集は緩やかに減少しています。また、時給が比較的良いこと、休日募集も多いことから競争率が高めです。
業務内容は接種前の問診や副反応出現時の救急対応が主な内容となります。稀ではありますが、アナフィラキシーなどによる急変リスクは常にありますので、必ず急変時対応を確認した上で勤務しましょう。
通常のスポットバイトはMRT、民間医局などの仲介業者経由で探しますが、コロナワクチンバイトに関しては各都道府県が医療従事者向けに直接募集をかけている場合があります。また、ワクチン接種を専門に行う業者もあります。
ワクチン接種でよく受ける質問
- Q副反応はどのようなものが多いか。
- A
発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感、しびれ感、関節痛などの副反応が比較的多く報告されています。
- Qワクチンのメーカーが途中で変わっても問題ないか。
- A
メーカーが変更になることで抗体がつきにくくなるということはありません。また、副反応も明らかな差はないとされています。
初回接種でファイザー社又はアストラゼネカ社のワクチンを受けた30歳以上の人を対象に、3回目接種でファイザー社、モデルナ社(注)、アストラゼネカ社又は武田社(ノババックス)のワクチンを受けた時の抗体価を比較した英国での調査結果によると、日本で薬事承認されている接種間隔と異なることに留意する必要があるものの、いずれのワクチンにおいても、対照群(髄膜炎菌のワクチンを接種)と比較して、接種から28日後の抗体価が有意に上昇するとともに、副反応は全てのワクチンの組み合わせで同様であり許容される旨、報告されています。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0100.html
- Q副反応が出る前に痛み止めを事前に飲んでも大丈夫か。
- A
副反応の予防目的に事前に鎮痛薬(NSAIDsなど)を内服することは推奨されません。
インターネット上では予防的に鎮痛薬を内服してワクチン接種する方の報告が多く見受けられますが、医師の立場からは推奨しません。
- Q卵アレルギーがあるが接種してもいいか。
- A
卵アレルギーのある方でも全身症状やアナフィラキシーショックの既往がなければ接種は可能です。
このような方が受ける場合には接種後の待機時間を通常より長く設定して、体調の変化がないか確認してから帰宅していただくようにしています。
- Q血液がサラサラになる薬を飲んでいるが、ワクチン接種しても問題ないか。
- A
抗凝固薬を内服されている場合は出血が止まりにくくなる可能性があり、接種後に2分間接種部位を押さえていただくようにしています。抗血小板薬の内服は通常通り接種していただいて構いません。
- Qインフルエンザワクチンを先週打っているが、コロナワクチンを本日打っても問題ないか
- A
インフルエンザワクチンとコロナワクチンは接種間隔に制限はありません。
ただし、他のワクチンと接種間隔は14日間必要です。
コロナの流行が終われば、ワクチン接種バイトも徐々に減っていくことでしょう。1日でも早くコロナウイルスの流行が沈静化することを願っています。
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