コロナホテル療養のスポットバイトに行って来たので、内容を簡単にまとめます。今後参加しようと思っている方の参考になれば幸いです。
コロナ宿泊療養施設バイトの概要
コロナ宿泊療養施設バイトといってもいくつかに分かれています。軽症者のみをビジネスホテルに集めて経過観察とするホテル療養と、酸素投与や一部の点滴まで行える臨時療養施設でのバイトなど内容は場所によって様々です。現在は都道府県や各大学病院が主体となって運営していることと思います。
報酬については各サイトで見ればわかる通り高額となっています。1回平均15万円程度で募集が集まらない日程はさらに増額されます。日勤・夜勤帯で分かれていますが、基本的に日当直連続での勤務は禁止となっています。
病床数はそれぞれホテル・施設によって異なります。ホテル療養では患者を数十人みることもありますが、臨時施設では酸素投与などの加療を要する方もいるため数人のこともあります。
1日のスケジュール
- レッドゾーンの回診
- 搬送が必要な患者の高次医療機関への紹介
- 自宅療養への移行可能な患者の選定
- COVID-19経口治療薬の処方(ラゲブリオ・パキロビッド)
- 鎮咳薬、解熱剤の処方
一般的な内科管理と概ね変わりませんが、ホテル療養では酸素投与は必要最低限しかできないため、状態が崩れそうな患者を早めにチェックしておくことが重要です。臨時施設では一部の抗菌薬が使えたり、通常量の酸素投与は行えることもありますが、どこまで治療が行えるのかはそれぞれの施設で異なるので必ず確認しておきましょう。
COVID経口治療薬の選定について
各薬剤の特徴について箇条書きで記載します。詳細については必ずDIをご確認ください。
ラゲブリオ®(モルヌピラビル)
- 入院・死亡リスクを約3割減少させる
- 18歳以上の患者に使用可能
- 1回800mgを1日2回、5日間経口投与
- 妊婦への使用は禁忌
- 副作用:催奇形性、下痢、軟便、味覚障害、肝機能障害など
パキロビッド®(ニルマトレルビル・リトナビル)
- 入院・死亡リスクを約8割減少させる
- 成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児に使用可能
- 1回300mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与
- 併用禁忌薬が多い(オルメサルタン、リバーロキサバン、ジアゼパム、カルバマゼピン等の高齢者で比較的使用頻度の高い薬剤も含まれている)
高齢者は内服薬との兼ね合いの影響もあるため、経口内服が必要と判断した際にはラゲブリオを選択することが多いです。
より詳しい情報を知りたい場合
最新情報ではありませんが、コロナ療養施設で勤務する際に役立つ内容がわかりやすく記載されています。勤務前に目を通しておくとよいでしょう。
なかなか終わりの見えないコロナ流行ですが、体調に十分気を付けて無理ない範囲で勤務をしましょう。
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